025 ピンチをチャンスに変えるか、ピンチをそのままピンチにするか?

ある経営者向け勉強会で大変興味深い話題をうかがいました。先日の大型台風の被害によって大きな売り上げを伸ばしたリフォーム工務店と、まったく売り上げを伸ばすことのできなかったリフォーム工務店との差がハッキリ出たという実例です。

売り上げを伸ばしたのは広域の仕事はせず近郊地域のみ対応の仕事にターゲットを絞った会社、売り上げが伸びなかったのは遠方地域まで幅広く対応の仕事をしている会社。一見意外なような気もしますが…。

近郊対応の会社は、そもそものクライアントが近所ばかりなので災害時の緊急対応が可能でした。無理なくすぐ修繕に駆けつけることができたので、クライアントからの評価が上がるばかりか、被害のあった近所の新規顧客まで多く獲得することができたのです。一方で遠方対応の会社は緊急時に駆けつけることが物理的に不可能で仕事ができず、クライアントからの評価が大幅に下がり、新規顧客も獲得することができませんでした。

この話の教訓は、ビジネスの基本はまずテーマを絞り込むこと。このケースではエリア対応を近郊のみと絞り込んだことで成果を上げた実例ですが、地域のみならず業種や顧客層なども絞り込みの対象となりましょう。成功企業はピンチをチャンスに変え、失敗企業はピンチがそのままピンチになってしまったようです。

ヒントルームLABOでも、まずクライアントを「終活系の様々な企業」ではなく「お寺さん」と絞り込んでスタートしました。その結果、自ずと広がるビジネスが展開し始めています。あまり欲を出してアレコレ展開し過ぎないようにしなくてはダメですね。上記の話は自重する良い機会となりました。企画を色々見直そう!

勉強会にお誘いくださったH社長、ありがとうございました。


ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
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