047 健康経営は今後の社会の在り方を示す洗練された思想。

「〇〇さんが昨日と比べてほんのわずかでもいいから幸せになるには、私にはどんなことが出来るだろう?」

昨日、ご縁あって経済産業省が推進する「健康経営」に関する勉強会に参加させていただきました。健康経営とは「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」。 企業理念に基づき従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されているのです。

その勉強会で講師の方が健康経営を実現するためにはストレスチェックメンタルヘルス対策も重要であると話したあと、経営者や上司が部下に対して「〇〇が出来ないのはなぜか?」と問題追求型の質問を投げかけて追い詰めるよりも、上記の質問というか協力姿勢を見せる前向き質問をすることが大切であると。

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これはとても説得力がありました。素晴らしい仕事をしているはずの会社でスタッフが疲弊して退職者が非常に多いケースがあります。また退職しない・できないまでもスタッフが追い詰められて極度のストレスを溜めていたりメンタルヘルスに不調をきたしているケースも。「仕事を通して世の中に幸せを提供する」などの経営理念を持っている会社の社員が、仕事で全然幸せを感じていないのは極めてナンセンスでしょう。

様々なハラスメントが社会問題になる現代、このような考え方は企業内での人間関係改善に役立つばかりでなく、今後の企業や仕事、そして社会の在り方を示す洗練された思想だと思いました。

今回、勉強会に参加するチャンスをいただき、また昨日お世話になりましたFさんに感謝いたします。

 

ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
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