050 まんまとフリーミアム戦略にハマった私。
「僕はメンドくさいのでリンク先が掲載されていてもクリックしませんねー」
以前、ある方にこう言われてハッとしたことがあります。その時まで私のFacebookではブログの紹介をほんの一部だけにして、あとはリンク先で読んでほしいとリンク先のURLを掲載していたのです。なるほど、確かに自分も誰かのFBを読んで同じようにリンクがあったとしても、よほど興味がない限りリンク先までは行かないなと。
次の日から早速、ブログについては全文をFBでUPするよう心掛けることにしました。そうすると少しづつFB経由で問い合わせや依頼が増え始め、また不思議なことにブログそのもののアクセス数まで伸びてきたのです。何故かと分析してみたのですが、ある日偶然出会ったブログがそこそこ興味深い話題だった。他の記事ももしかしたら役立つかもしれない。このような心理が働いてブログへアクセスしてみたのかもしれません。
少し前に「フリーミアム」という概念がIT界を席巻しました。例えば音楽配信のSpotify。ここではミュージシャンのアルバムを一部だけではなくまるごと全部無料で配信しています。私もデスクトップのパソコンにインストールして音楽を楽しんでいます。ではどうやってSpotifyは儲けているのか。曲間で時々入る広告配信、画面に入る広告料金などから利益を得ているのです。ちなみに曲間に広告が入るのがウザいと思う方には有料プランが。SpotifyをPC上だけでなくiPodやスマホで持ち歩いてどこでも楽しみたい方や、自分でオリジナル編集を楽しみたい方向けにも有料プランがあるのです。今の時代のマーケティング戦略はコレですね。
この概念、そもそもはアメリカで西洋カミソリに対抗して販売を開始した便利な安全カミソリが売れないため、家庭用洗剤に無料サービスでノベルティとして付けたことで爆発的に広まったのが始まりとのこと。
ちなみにこのフリーミアムを紹介したビジネス本「FREE」ですが、最初はネットでほんの内容がすべて無料公開されたのを私も読んだのです。まさにフリーミアムを実践。で、内容がかなり面白かったため改めて本そのものも入手しまして。実際、この戦略で世界的に売れた本になったようです。まんまとフリーミアム戦略にハマった私でした。
私のブログにそこまでの価値があるかどうかは別として、セコい作戦で価値を高めようとするのではなく、思い切って全部公開した上で興味を持って頂き、その上で多角的な展開に広げるのが得策であると試しております。
ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
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