074 お寺さんの現代的な生き方とは。

昨日の日経MJの一面は「お坊さんに実力主義」との見出しでお坊さん手配などお寺さんビジネスを手掛けるユニクエストさんが記事に。「5段階評価・サミット開催」や「読経や接客サービス磨く」などの文字が踊り、ビジネスとしてのお寺の生き方・生き残り方についての記事になっていました。

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これを受けてSNSなどでは顕著な反応が。「ありえない!」とか「一切かかわらない!」とか「仏教はビジネスじゃない!」とか「仏教はもう終わった!」とか、否定的な見解ばかり。

一方で「踊らされているだけ」と極めて冷静な意見もあったのですが、リアクションの特徴としてそのほとんどがお坊さんからのもの。ビジネス情報の新聞の記事とはいえ、一般の方々はどうなのでしょうか?あくまでもビジネスマン目線からのお寺ビジネスを俯瞰した記事であり、一般市民の方々はお寺ビジネスの在りようには「あーそうなんだね」程度であまり関心がないように思えますが。

私も仕事柄お寺さんとのお付き合いが多いので、このようなサービスについて意見を交わすのですが、結局のところ「じゃあ今後はどうするのか」となるとトーンダウン。色々お悩みはありましょうが、これもお寺さんの現代的な生き方の一つではあると思います。

どんなお寺でも、どんな宗教家でも、どんなビジネスマンでも社会と折り合いをつけてバランスの中で生活していおり、何もせずに生活はしていけません。それは方法論が違うだけ。現代だけでなく昔も同じではないかと。

私もご縁あって仕事でお寺さんのお手伝いをさせていただいています。私自身も日々あれこれ煩悶しながらジタバタ生きていますので、そういう意味では人として同じですね。

 

ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
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