414 残念ながら離壇はますます増える。

昨日、久々に親族の法事に参加いたしました。私の伊勢市の実家は改宗して神式になっておりますので、久々の仏式です。お越しになったお坊さんは若いのですが感じの良い方でお経もスムーズに進み、つつがなく法事を終えることが出来て、その後は親族で食事、そして墓参りをしてきました。

f:id:hintroom:20191022224435j:plain

しかし、残念なことに「これではますます離檀(檀家離れ)や墓じまいが増えていくだろうな」と実感。一応は檀家としての依頼でしたが(浄土真宗系なので正式には門徒)、お坊さんは全員が揃っても特にどこの寺のどの役職の方なのかを名乗ることもありません。またお経を唱える前に、そのお経が何を意味しているのかなども説明してはくれませんでした。子供たちも居てお経の間は非常に退屈そうにしておりましたので、余計に勿体ないと思いまして。

いや子供たちだけではなく、私を始めいい歳をした大人たちに啓蒙する良い機会のはず。なぜお経が、お坊さんが、そしてお寺が必要なのか。それを説くには最適な時間だったのに。お経が始まる前の、ほんの5分でも10分でもその話があるだけで皆が理解し納得し、お寺やお坊さん、お経のありがたさを感じるのではないでしょうか。意味が分からず参加している子供たちには尚更の機会です。

長年こういうことが当たり前になってきたので、お坊さんも違和感がないのでしょう。しかし檀家だから当たり前に何もしないのではなく、檀家だからこそしっかり説明すべきではないかと。お坊さんは1年間に沢山の檀家さんとお会いするのかもしれませんが、我々は年1回も檀家寺に会うことがないのです。法事やお経の意味合いを、その都度語って教えてうただければと思いました。

法事後にこのことを親族と話していたところ、「お坊さんはサービス業じゃないからなぁ」と苦笑交じり。確かにそうかもしれませんが、これでは後の世代が「お坊さんって必要かな?要らないかも…」と考えてしまうのもやむを得ないでしょう。

いや、もうそういう時代になっているからこそ、そしてそれを仕事柄、日々痛感している私だからこそ、久々の法事で厳かな気持ちになると共に残念な気持ちにもなったのです。

 

#お寺集客コンサルタント
#デジタルマーケティング
#インスタグラム販促
#ネット広告
#ホームページ制作
#Googleマイビジネス
#Googleウェブサイト
#Googleストリートビュー

#ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
https://twitter.com/hintroom
https://www.facebook.com/hintroom/