284 “寺離れ”を実践した我が家の理由とは?

「ご実家はお寺なのですか?」

お寺さん関係の仕事を手掛けていると時々このようなご質問を受けます。まずお答えしますと、三重県伊勢市の普通の民家です。

この仕事に至るまでのエピソードは紆余曲折がありまして話題に事欠かないのですが、すべて書くとかなり長くなるので、ここでは面白い外伝を一つだけ。

実家は仏式ではなく神式なのです。これを言うと「そんな仕事をされているのに神式ですか!?」的なリアクションがあるのですが、実はこのエピソードも営業的な説得力の一つになっているのです。

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と申しますのも、我が家が神式に宗旨替えしたのは祖母が101歳で他界した12年前。それまで数年間寝たきりだった祖母が亡くなったときに慌てて実家に帰ったのですが、父親から「バアちゃんの葬式から神式だから」と言われて驚いたものです。数年前までは仏式で家に仏壇があり、お盆には某宗派のお坊さんが来られてお経をあげるのが普通でしたから。

父に理由を尋ねると「伊勢は仏式から神式に変える家が多い」とのこと。なるほどさすが伊勢神宮のおひざ元、布教活動にも余念がない!…のではなく、単に祭事(神式は法事ではない)が少なく、しかも色々安いとのこと。現実はそんなものなのでしょう。

実際、葬儀も神式の広い会館を利用したのですが、執り行うのはもちろん神主さん。焼香ではなく玉串奉奠(たまぐしほうでん)=神様への参拝があり、二拝・二拍手・一拝で拝礼を。さらには篳篥(ひちりき)や笙(しょう)などの雅楽の楽団が入る神事でした。

式終了後に父から掛かった費用を聞いてさらにびっくり。仏式の葬儀なら何倍も掛かりそうな値段だったのです。さらにその後も神事は一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と続き、近年ではそこで祭り上げとなって以降は何も行わない家庭が大半とのこと。

これは宗旨替えするケースが増えるなと思いつつも、我が家の場合よく考えてみたら仏壇を神棚によく似た祖霊舎(それいしゃ)に変え、墓石も仏式的なものから無宗派的なものに変更するなど結構お金が掛かっていまして。まぁ父親の気が済むならそれでいいかとは思って、今の仕事を手掛ける以前だったその特にはあまり気にならなかったのですが。

神式への宗旨替えは全国的にどのくらいの割合なのかはデータを持っていませんが、“寺離れ”の理由の一つにはなっているはず。ですので、これは私のプレゼンには欠かせない大オチのネタなのです。

 

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