058 主役でなくても脇役に回ることで味が出る。
「この企画を一緒にこういう風にやったら面白くないですか?」
WIN-WIN-WIN、ヒントルームも企画者もエンドユーザーも三方よしになる展開を配慮したプランを持ってきてくださるのは大歓迎です。しかし、残念ながら持ち込まれる企画はヒントルームでとにかくコレを売ってほしいというものが大半で。
商品としては確かに面白いのですが「売り方」も「売る場面」も全く配慮されていない。これはよくある話です。メーカーが製造のみに100%以上の力を費やし過ぎて、営業や販促などマーケティング全般に注力していない結果でしょう。
「こんなに素晴らしいモノを作ったのだから売れない方がおかしい」。「こんなに素晴らしいモノなのだから高額で当然だ」。こういう発想下にある商品はまず売れません。売り方や売る場面を考えることはモノづくりと匹敵するくらい、時にはそれ以上に苦労を伴うものなのに。
せめて一緒にミーティングを繰り返して企画内容をしっかり揉みませんか?まったく新しい他の企画とのコラボの中で、ようやくその商品にも出番がある。そのくらいの位置づけで考えていただくと、案外グッと面白く化けることもあるものですよ。
「自分が自分が」ではなく、あえて脇役に回ることで味を出す。そうして認められれば、次に主役になるチャンスも訪れようというものではないかと。
ヒントルームLABO 代表・岡橋秀樹
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