396 「プロのイチオシ!」は信用できない。

「これからの時代、画像もキレイな方がいいに決まっています。しかもコンパクトですから、こちらが生き残りますよ」

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 街の家電ショップでこのようなプレゼンを受けました。スマホやPCではありません。35年ほど前、高校入学祝いでビデオデッキを購入してもらった時のことです。セールスされたのはβデッキで、比較されていたのはVHSデッキ。今どきの方はもうピンとこないかもしれませんが。

結局、ショップオーナーの意見を真に受けて我が家にはβデッキが到着しました。当時は郊外の家電量販店もない時代で、思えば情報も少なかったのでしょう。その後まもなく、SONYが猛プッシュしていたβマックスは他のメーカーのVHS連合軍に大敗することになります。

近年もハードとしてのスマホやPC、ソフトとしてのキャッシュレス決済システムやSNS、果てはHP作成ソフトなどの戦いが激化。お客様や友人などから時々意見を求められるのですが、正直申し上げて分かりません。それが分かれば小金持ちになれるはずw

いずれにせよ、冒頭の例が示すように「プロのイチオシ!」などと言うものは信用できません。どの時代も技術的な背景や屁理屈よりも、常に勝るのは一般的ニーズです。

「いや、この〇〇には✖✖という重大な欠陥や問題がある!」と声高に叫んだところでニーズには勝てません。よほど致命的な社会問題でも発生すれば別ですが、要するにプロや技術者はマーケティングを知らないのです。「重大な欠陥や問題」とやらも、ニーズから修正案改善案が派生し、やがては沈静することでしょう。

私もItやweb関係の仕事を長年手掛けてきましたが、プロとの自負や矜持に溺れ、何度かミスジャッジをしてきました。猛省しております。

情報が激流のように激しく流れる現代で大事なのは「走りながら考える。考えながら走る。走りながら改善する。改善しながら走る」ことではないかと。

 

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